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WORKS



1960's 1970's 1980's 1990's 2000's   未発表 Unexhibited

1960's     ↑TOP
1962〜66 武蔵野美術大学 山口長男教室油絵科にて学ぶ  
1966 土方 巽 暗黒舞踏派公演 “バラ色ダンス” 千日谷公会堂
  中西夏之美術担当、幕 「日の出」 作成        
1967 石井満隆リサイタル “舞踏ジュネ”  
  中西夏之美術担当、衣装 「花嫁」 作成、 第一生命ホール
1968 第1回個展 「開かれた形、シンメトリックな絵」

          
ルナミ画廊
  油彩画、コラージュ、オブジェ    
  高井冨子舞踊 “形而情学より まんだら屋敷”  
  清水晃・野中ユリと共にホールオブジェ 「一刺」 作製 第一生命ホール
1969 清水晃、谷川晃一、中根明貴子(当時昭子)による現代美術講座を開く  
  美術、音楽、映画の関係講師陣によるパフォーマンス  


1970's   ↑TOP
1970 第2回個展 「乙女の死産」 ドローイング オブジェ ルナミ画廊
  ヤング オブジェ 即売展 「花札のオブジェ48点」 出品 渋谷西武デパート
   (ルナミ画廊企画)  
1971 第3回個展 「鼓動風景」 油彩画、プロペラ、オブジェ

     

種村李弘氏オマージュ

ルナミ画廊
  第4回個展 「白金蛍」 ドローイング、水彩画

               

京都書院画廊
1972 個展 「砂笛」 画廊春秋
1973 絵本 「ドイツ物語」 「シートンの動物記ギザ耳兎」 「パロディ日本伽話集」  
1974 その他イラスト、装丁等の印刷、出版の仕事を手がける  
1975 第5回個展 「螺旋の森」 油彩画、水彩画ドローイング 画廊春秋
1976 第6回個展 「目」 木炭によるドローイング 画廊春秋
1977 第7回個展 「螺旋の森」 水彩画、ドローイング ギャラリー21
1978  第8回個展 「クリスタルコート」 水彩画・版画 画廊春秋
1979 並河弘追悼展 水彩画出店  ルナミ画廊、中西画廊


1980's   ↑TOP
1980 第9回個展 「消灯と瞼」 シルクスクリーン版画、コラージュ、ドローイング 青画廊
  版画作品集 「消灯と瞼」 製作  
1981 第10回個展 「上流からの標的」

     

山口長男氏オマージュ

画廊春秋
  コラージュ、シルクスクリーン版画、スクラッチ画  
  第11回個展 「上流からの標的」 小品展

                

銀座ふそうギャラリー
1981 現代作家による羽子板展、オブジェ 「月に桜」 羽子板出品 青画廊
1982  山口長男による企画展 

     

 
  第12回個展 「上流からの標的」 スクラッチ画による個展、25点 ギャラリー道
  「現代作家27人によるカルトパント」 出版記念展 スクラッチ画出品 ギャラリー505
  「今日のイラストレーション展」 スクラッチ画出品 宮城県立美術館
  WONDER−ART FOR WOMAN 「ハイヒール展」  
  現代作家によるイラスト展 ワコール銀座アートスペース
1983 第13回個展

          

種村李弘氏オマージュ

画廊春秋
  「現代作家30人による小品展」 オブジェ出品   ワコール銀座アートスペース
  「現代作家30人による小品展」 オブジェ出品 名古屋展 ギャラリー安里
  第14回個展 「着水の点」 スクラッチ画 ドローイング  銀座ふそうギャラリ-
  「日本名勝地展」 現代作家20人によるコラージュ展出品 銀座美術クラブ
1985 「現代のひなまつり展」 ダイナマイトびな出品 青画廊企画 青画廊
  第15回個展 「着水の点」 ガラス画、スクラッチ画、ドローイング

     

画廊春秋
1987 第16回個展 「野分け」 油彩画、ガラス画、ドローイング 画廊春秋
1988 第17回個展 「Wind Bag」 スクラッチ画、ドローイング

          

画廊春秋
1989 花博イベント参加作品、イラストおよび秋のキャンペーン  
1989〜91 ボタニカルアート (蘭の花を中心に) イラスト、陶版画、  
童画、紙芝居などを手がける  


1990's   ↑TOP   
1991 第18回個展 「水辺にて」 油彩画、水彩画、デッサン

          

画廊春秋
1992 紙芝居 「(あ)の字のまほうつかい」 出版    童心社
1995  第19回個展 「Swing」 水彩画、ガッシュ画 画廊春秋
  紙芝居 「はんたいのまほうつかい」 出版 童心社
  植物図鑑、料理本、イラストなど描く   
  第20回個展 「Swing」 平面作品35点出品

          

細江英公氏オマージュ

日本橋高島屋
  水彩画、スクラッチ画、柿渋紙画 コンテンポラリー・アートスペース
  足利コレクション展出版 浅川企画 足利市立美術館
  「トッポのクリスマス」 絵本出版    あゆみ出版会
1996  「はんたいのまほうつかい」  童心社
  ベトナム語訳でベトナムにて出版される  
  紙芝居 「さかさのまほうつかい」 出版 童心社
  第21回個展 「波頭のロンド」 スクラッチ画、油彩画

      

画廊春秋
1997 第22回個展 「中根明貴子・花の世界」 エンピツ画、水彩画 画廊春秋
  第23回個展 「花」 水彩画 タマプラーザ東急デパート
  第24回個展 「ラン」 水彩画、蘭花専門に描く

          

春日井西武デパート
  (ランの花) 絵葉書セット製作  
1999  第25回個展 「視線の裂け目」 プロペラによるオブジェ、水彩画

     

スパンアートギャラリー
  この年より、蘭友会会誌 「蘭友」 の表紙画を担当  


2000's   ↑TOP
2000 混成の世界展 グループ展スパンアート企画 コラージュ作品出品 スパンアートギャラリー
2005 種村季弘 「断面からの世界」 展 出品 スパンアートギャラリー
2010  




七彩の羽衣

                                                  清水 晃                      

 

柔らかい雨が、通り過ぎ、遥か彼方に、虹が立った。

中根明貴子の絵筆も、そのように静かに、滑走を開始し、空に向かって機首をもたげてゆく。

時には、故郷の山河で、手にして遊んだ花弁をプロペラに、時には鮠(はや)の鰭(ひれ)を翼にして−

何故、彼女の絵筆を、飛行体に見立ててしまうのか。

それは、何も彼女が手捻りの、針金細工の飛行機を、玄関に飾っていたせいばかりではない。

それは、きっと彼女が描くタブローに、常に漂っている、夢に翔ぶ蜻蛉のような浮遊感覚、

風に乗って飛散してゆく、野の花々の、香りが溢れているからだ。

中根明貴子の故郷は、愛知の挙母市(ころもし、現在は豊田市)であり、
その地名のルーツは、衣と聞かされていた。

その地域は、江戸時代から、養蚕が盛んであり、従って絹の織物工場や、その問屋が、
数多くあり、その歴史の流れの中から、彼女は生まれてきたのだという。


そういえば、そうなのだ。

彼女のタブローに描き出される晴れやかな、七彩に彩られた森羅万象は、

絹の持つ艶やかさと、軽やかさが、呼吸し合って、天女の羽衣を思わせるものがある。

そう、彼女にとって、蒼天こそキャンバスだったのだ。

太陽や月 − その日触や月触の天空で、ロンドのリズムで風が踊り、絹糸が大きな

孤をえがき、綾取りあそびをし、そして、織りなす花の精。

そうした大空で、展開される燦爛とした「上流からの標的」と題された、彼女の連作は、

今も観るものに、美しい残像をのこす。

だがしかし、筆者は一方で、中根明貴子の描き続けた生命の輝き、その象徴としての花々の、
その花影に、潜むようにして点在する、無彩色の作品も、又、忘れることはできない。

その中の一枚に、彼女の胸元で組まれた、両の手の絵がある。

一方は蟻、一方は蜘蛛の、大群が、向き合った両の手の絵だ。

双方は互いに、相手に、隙があらば襲撃し合う気配を、見せながら蠢いている。

しかし、絵から離れていくと、やはり、その両の手は、次第に天空へ向かっての、

静かな、祈りのカタチに、なってゆくのだ。

また、彼女の、初期の代表作である、完全に、砂と化している旅客機の作品も思い出す。

しかし、そのプロペラは, やはり、回転を止めてはいないのだ。

無垢な乙女の感性のままで、絵画という舞台を目指した彼女の、作品群の中にこうした、

命の在り様、その重みを感じさせる作品が、垣間見えるのも、非常に興味深い。

今も、中根明貴子は、眼前に広がる死生観や、時空を超えた、遥か遠くの眩い光に向かって、

強い視線を投げつつ、絵筆を握り、天空で羽衣を、翻しているに違いない。

極まりのエロスの薫りを、散華しながら−

未発表 Unexhibited

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